ぱわれす でいず 1596   10/7/28

早朝、耳元で大爆音が聞こえて飛び起きた。うわわ何だ?なにごとだ!?

音の正体はセミ。直径5センチを超すクマゼミが頭の上の壁で鳴いていた。

夏の風物詩として印象深いセミの声も部屋の中で聞くと言語に絶するやかましさである。
そして鳴くのを止めたと思えば弾丸のような勢いで飛び回る。危ない。
飛ぶのを止めたと思えばまたわめき出す。うるさい。
そしてまた飛ぶ。またわめく。

先日水道管が傷んだため土間のコンクリをドリルで破壊したが、それに匹敵する大騒音。それ以上の大混乱。

家の中で道路工事はするべきでない
家の中でセミを鳴かさない方がいい

と学んでもどうしようもない教訓ばかり得ている夏。

暑い。



ぱわれす でいず 1595   10/7/24

豪雨の梅雨が明けたとたん絵に描いたような猛暑日が続く。会社に避暑に行ける私はいいが家にいる家人は暑くて大変だろう。
と同情していたのだが、人間の適応力というのは恐ろしいもので、案外けろりとしている。

「30度とかやったら『寒!』とか思うもんな!」

それは「適応力」とはちょっと別な何かかもしれないが。

***

夜中に起きていると、庭で蝉が寝言を言う。真っ暗な中で「ジ」・・・「ジジッ!」
どんな夢を見ているのだろう。何を言っているのだろう。

聞いてみたいな、と思ったが、やっぱりいい。

「女!」「女・・・!」としか言ってないに違いないから。



ぱわれす でいず 1594   10/7/17

今回のFIFAワールドカップもたいへん楽しかった。連日遅くまで起きて試合を追いかけた。
しかし終わってみると、期間中つぶやいたり日記に書いたりしてるのはブブゼラとタコのことばかり。私の心に触れるのはいつだって「感動」より「ぱわれす度」だ。

とりわけ心動かされたのは「タコ」である。なんで「タコに訊こう」と思いつくかドイツ人。
そしてタコのパウル氏の本当のすごさを、今日新聞記事で知った。日本の水族館の人が言うには、あのタコのどこがすごいかというと、占いを当てる以前に占いを成立させられるということ。つまり「餌が2つあるのにひとつしか食べない」という点なんだそうだ。
「うちのタコだったらいくらでも食います!」

なるほど。そこか!

そして「飼育者との絆」も指摘されている。寿司屋の水槽からはしょっちゅうタコが逃げ出しているそうだ。
「信頼関係がありませんから!」

なるほど。いちいち納得だ。

2010年大会を振り返るとき、きっともうタコのことしか思い出さないと思う。



ぱわれす でいず 1593   10/7/13

「闇鍋」というのは「暗闇で行う怪しい鍋」のことではなく「何が入っているか事前に言わないで供される鍋」のことなんだそうだ。飲食店が休みの前などに残った食材を使い切るために特別価格で提供したりするもので、もちろん鍋に適さないものが入っていたりはしない。

当家では時折家人が「闇カレー」を作る。しかし家人はどうもカレーというものを「何を入れてもOKな料理」と考えている節があり、今日のカレーには「きゅうり」と「なめこ」が入っていた。

これはまったくどうかと思うのだが、難しいのは「きゅうりはカレーに入れたらダメです」と言ったら「なんで?」と訊かれてしまうことだ。なぜカレーにきゅうりを入れるべきでないのか、論理を持って説明をしなければいけない。

「煮崩れないものはカレーに入れてはいけない規則がある」と言ってみようか。それならば今後「こんにゃく」を投入されてしまうこともない。あ、でもそれではこの前みたいに「絹ごし豆腐たっぷりカレー」は阻止できないか。

豆腐やこんにゃくが余ったときはおでんにしてくれればよいのだが。いやしかし「闇おでん」の方がカオス度高いか。


やっぱり何も言わないことにします。



ぱわれす でいず 1592   10/7/8

iPadが発売されて世の中が盛り上がったとき、当家も一緒に浮かれて近所のヤマダに行ったのだが、すでに売り切れ。1、2週間で再入荷するだろうとのことでワクテカ待っていたのに、いつまで経っても連絡が来ない。待ち続けてもうひと月になる。

「来ないですねえ。」
「来えへんな。」

そのうち世間もさわがなくなり、当家の熱もなんとなく冷めてしまっていたのだが、そんな今日家人が何か抱えて戻ってきた。

「テプラ」だった。

「テプラ・・・・ですか?」
「そうや」
「テプラで何するですか」
「字を打ってモノに貼るんや」

なんだか超うれしそうである。
「生活をワクワク楽しくすること」が新しい電気製品を購入する目的ならば、それは達成できたわけだ。
テプラで。

iPad、たぶんもうウチに来ることはないな。


【追記】

と書いた次の日にiPadやってきた。しかし明らかにテプラよりうれしそうではない。



ぱわれす でいず 1591   10/7/6

家のカギを忘れて出て来てしまった。今日に限って家人も仕事で家にいない。

さて困った。

表のカギがなくても塀の中に侵入することさえできたら家の中に押し入る手だてはあるのだが、暗がりの中裏口の古いダイヤル錠を突破できるだろうか。やっぱり塀乗り越えか、その場合明るい正面側と暗い側面のどっちがより怪しくないだろうかと本気で考え始めたが、幸いなことに家人から早めに帰れたという連絡。ああよかった。

と一瞬安心しかけたが、きょう私が帰れるのは早くて9時半、遅ければ10時を回る。

家人、もう起きてない・・・!


再度塀を乗り越える覚悟を固めつつ、大急ぎで帰ってなんとか家人の起きてる時間に間に合い事なきを得た。

しかし当家及び当家住人、セキュリティ面その他弱点多すぎ。



ぱわれす でいず 1590   10/7/4

実家へ立ち寄った。夕食の材料の買い物を、母に電話で頼んでおいた。

着いたら、
「書いたメモ忘れて行ったんですけどなんとか全部思い出して買えたから、まだぼけてへんみたい。安心してね!」
とドヤ顔の母。

安心・・・していいものやら、それ。

***

きょうの面白動画。哲学サッカーW杯決勝「ドイツ×ギリシャ」&一人レスリング



やっぱりモンティパイソンに勝てるコント番組はない。



ぱわれす でいず 1589   10/7/1

クモの巣というのはほんとに芸術的な構造物だ。このうえなく繊細で幾何学的で、キラキラと美しい。しかしクモの巣自体はどんなにキレイでも、「クモの巣張ってる部屋」となるととたんにビンボ臭さ炸裂。なので残念だが撤去。(家の中かよ!)


112文字だ。

ツイッターに書けるけど恥ずかしいのでやめました。(ここならいいのか)



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