ぱわれす でいず 400  02/8/30

チョコエッグの新シリーズは「世界の名作」だそうである。いい着眼だ。
暗い話くくり、というのはどうか。
マッチを売る少女、赤いろうそくに絵を描く人魚、王子と乞食の乞食の子の方、鶴女房のスカスカになった鶴。
チョコを開けてトンキーとワンリー(注)が出てこようもんならもう号泣だ。

そのうちエスカレートして「ああ野麦峠」フィギュアとか「橋のない川」フィギュア。「蟹工船」フィギュア。

社会の矛盾シリーズ。


(注)「かわいそうなぞう」。もうかわいそうでかわいそうで。



ぱわれす でいず 399  02/8/29

祝電を打とうとして文例集を見たら、電報は今すごいことになっている。
快晴、バラ色、幸せの絶頂。う〜ん、うらやましい。お・め・で・と・う。
誰なんだあんた。
「シングルでいよう」って、みんなで約束し合ったのに、最初に結婚するなんて!私たちの友情を上回る花婿さんの愛情の大きさに感動!

あなたには、いつも先を越されっ放しの私。でも許します。ステキな花嫁さんと花婿さんへ、ちょっと悔しいけれど、おめでとう。

ご結婚おめでとう。今年のスキー場の雪は、二人の熱さで溶けてしまうだろう。
この緻密な場面設定。ドラマツルギー。バリエーション(200通りもあるのだ)。考えた人は天才かもしれない。ただ惜しいのは

「こんなこと言うやついねーよ」



ぱわれす でいず 398  02/8/28

14通りの座り方ができるという座椅子を持っている。
それを通販生活で買ったのはもう5年も前だが、買ってよかったかのどうかいまだによくわからない。
まず、でかいのだ。ありていに言うと邪魔。しかも重い。14通りの座り方については、普通の座椅子として座る以外の座り方は非常に不自然。楽でもなんでもない。そんな座り方をする意味がどこにある。14通りの中のひとつは「座椅子を枕にして寝る」というもの。これはまあ、楽ではあるのだけれど、これをひとつと計算していいのか。だいいちそれ「座り方」じゃないだろう。

その座椅子を見るたびにいわく言いがたい複雑な思いにとらわれるのだが、もしかしてこれが「後悔」ってやつですか。



ぱわれす でいず 397  02/8/27

会社の近くに「缶詰立ち飲み」という店がある。メニューはすべて缶詰。どれもこれも200円。

「オレ鮭缶」「あ、オレ焼き鳥缶」「私コンビーフね」
「へいまいど!」
と缶詰と缶切りを出してくれるのだ。(しらないけど)
取り皿なんてしゃれたものはない。(しらないけど)
ツナ缶はマルハじゃなくてイナバだ。(しらないけど)

缶詰もこんな風に食べたらおいしくて楽しいだろう。手段としての缶詰ではなく目的としての缶詰。

誰か連れて行ってくれないかなあ。おごるからー。



ぱわれす でいず 396  02/8/26

昔、平日の昼間に同期のKくんとあやしげな郊外をドライブする羽目になったことがある。

お互いに仕事の一環であり、たまたまなりゆきでそうなっただけなのだが、もしここで交通事故に遭い、二人とも死んでしまったとしたら、「えっisiiさんとKさんって、そうだったの?!」と、あらゆる人に誤解されたまま人生が終わってしまうことになる。

「それ困るよな」
「困るねえ」
「死んでも死にきれんな」
「・・・そうやねえ」
「俺の人生何やったんやってことになるよな」

そこまでゆわんでも。

とほほなドライブデート。超安全運転。



ぱわれす でいず 395  02/8/25

ときどき、自分がスパイだったとして、敵に捕まったときどんな拷問されるのがいやかなと考えることがある。なにをされたら国家機密を白状してしまうだろうか。

かなりいやなのが「楳図かずおをむりやり読まされる」

へび少女
うろこの顔
生き人形

ああだめだ。こうやってじぶんでタイトル書いただけで洗いざらいしゃべる気になった。



ぱわれす でいず 394  02/8/24

私には「人に説教をしたがる」というよくない癖があるのだけれど、「ものをこぼす」という癖もある。
あー説教したいよなーと思うときに限って胸に点々とトマトソースが飛び散っている。「だいたいあんたはねー」と言いながらコーヒーをダラダラこぼす。そんな人間に説教されたくない。

人に嫌われる説教癖から私を守っているのは食べこぼし。
この癖は直さないようにしよう。



ぱわれす でいず 393  02/8/23

「お姫様の手を引いて逃げる」はすべての男の願望である

に熱い(異常な)共感を示す人複数。

やはりそれは普遍的なファンタジーなのか。
と思って、家人にもお姫様の手を引いて逃げたいかどうか聞いてみた。
「いや特に。」

「・・・じゃあとらわれのお姫様を助け出したりしたくないです?」

「ぼくがお姫様に助け出してほしいな!」


また別な種類のファンタジーがここに。



ぱわれす でいず 392  02/8/22

ICOというゲームを知ってますか。

迷宮の中を、少年がとらわれのお姫様の手を引いて逃げる。

その手を離すとお姫様は怪物に捕まってしまう。握ったジョイスティックにどくん、どくんとお姫様の手の脈動が伝わる。これがたまらん

のだそうだ。

「いや、お姫様の手を引いて逃げるって、ぜったいにすべての男がもってる願望ですよ!」
と、Fくん@僕はおたくではない(まだゆうか)。

これは新たなビジネスのヒントかもしれない。
男たちに好きなだけ手を引いて逃げられるシチュエーションを作ってあげるのだ。
手を引いて逃げる系アトラクション。手を引いて逃げる系イメクラ。手を引いて逃げる系レストラン(食い逃げプレイ)。

大ヒットまちがいなし。



ぱわれす でいず 391  02/8/21

有名人が世界のあちこちを旅する、という番組がよくある。このまえ見た番組の旅人は横尾忠則だった。
そういう番組には異文化に触れた驚き→感動→人生への新しい視野、というお約束があるのに、天才・ヨコオはそんなものぜんぜん守らない。含蓄のある言葉なんかいっさい言わない。視聴者の存在などまるで気にしないリラックスぶり。
モノローグで街を歩く、というシーンでふと留めた視線の先をカメラが追うとそこにはノーブラのおねえちゃんがいた。

横尾忠則。本物である。
ディレクターの苦労が忍ばれる番組だった。



ぱわれす でいず 390  02/8/20

会社を辞めて遠くへ引っ越したRちゃんが久しぶりに遊びに来た。
会社の下で待ち合わせたのだが、行ってみると後ろ向きに壁にへばりついている妙な人がいる。
「Rちゃんなにしてんの?」
「あ、isiiさんお久しぶりですー。いや、ちょっと擬態を。」

辞めた会社の人と顔を合わすのがなんとなく恥ずかしいのだそうだ。なるほど。気持ちはわかったがその場の誰よりも目立っている。蛾じゃないんだから。



ぱわれす でいず 389  02/8/19

会社の電話は内勤の女性が取ることが多い。そんな中で時々セクハラ系のお得意様が当社の担当営業に「あの電話の子に会わせろ」とおっしゃることがある。
たいていの営業はうまくいなしてくれるのだが、まじめで何ごとにも正直なMさん、女性本人に向かって

「だいじょうぶ。ちゃんと『声ほどじゃありませんよ』って言っといたから!」

ありがたいやら、情けないやら。



ぱわれす でいず 388  02/8/18

「気温は上がれど価格は据え置き」

この論旨に飛躍のあるコピーは新聞で見た中古車センターの広告。そのうえ「ご契約者にはもれなくスイカプレゼント」とか「産地直送野菜の即売会」とか、唐突な企画が満載。

きっとここのオーナーは農家なのだ。

今年は猛暑で野菜大変なんだよ。出来悪いし、売れないし、作業は暑いしさ。だから車値上げしたいんだけど、がんばって据え置いたよ。だから買ってね車。

オーナーの気持ちになってみると無理のないコピーなんだけど。



ぱわれす でいず 387  02/8/17

THE MODSが好きだった。80年代にはコンサートにもよく一人で行った(同行してくれる人はいなかった)。
最近あることでTHE MODSのことを調べていて、ボーカル森山達也のこんなエピソードを発見した。
焼鳥屋での話。「ハツとカシラお願いします。あ、つくねもお願いします。」と僕(マネージャー)が言うと、森山さんが「だめやん、横田君。つくねは何となくロックやないけん
つくねはロックではない。
確かに。

THE MODSがいまだに熱く支持される理由がわかる、いい話。



ぱわれす でいず 386  02/8/16

逆立ちは全身運動であり体にとてもよい、ということを誰かに聞いたので実践している。
正確に言うと、逆さまに立つなんて器用なことはできないので逆さまに壁により掛かっている。床と壁と私で直角三角形を作っているところを想像してもらいたい。90たす60たす30、内角の和は180°でしたね。

しかしこんな無理な姿勢がほんとに体にいいのか。血が逆流して耳鳴りがする。時々足もつる。しかもやっててぜんぜん楽しくない。

だまされているのではないか。懐疑の思いを抱きつつ今日も三角。



ぱわれす でいず 385  02/8/15

当社はサービス業なので盆も営業。しかし来客もなく電話もなく、開店休業に等しい。出勤している社員ももうユルユル。

アロハ2名
タンクトップ1名
短パン&ビーサン1名
(いずれも男)

ここはどこだ。海の家か。

会社で見る毛ズネとワキ毛。夏の思い出。



ぱわれす でいず 384  02/8/14

「今年は猛暑」と言っているが、去年もその前も暑かった。もしかしたらこれから先ずっと夏はこうなのではないか。もう地球はそういうことになってしまっているのではないのか。

「景気が悪い」と言うのも一緒。ここ10年ずっと言ってないか。もういいかげんこれが普通の景気なのだと認めるべきだ。今がたまたま悪くって、ほんとうはもっとましなのだと思うのは幻想なのである。

ということで、私の体重もこれが普通なわけです。合掌。



ぱわれす でいず 383  02/8/13

asahi.comのニュースより。「女性の呼称『マダム』に統一の動き」

マダム

ですか私も?
マダムの図
と思ったら「スイスの仏語圏」だった。なんだ。

しかしすでに日本には女性に対する呼びかけ語はある。若かったら「彼女ぉ」だしトウ立ってたら「奥さん!」。でも男に対してはどうだろう。

「しゃちょ〜!」

ですかやっぱり。

***

ペルセウス座の流星群は昨日の夜だった。「見たかったなあ」と言ったら家人は

「今日もやってるやろ」

企画物だったのかあれは。



ぱわれす でいず 382  02/8/12

世の中はすっかり盆モードである。毎度おなじみ帰省ラッシュのニュース。ふるさとへのおみやげを抱えた家族連れへのインタビュー。

しかしこの新幹線の乗車率200%の中には「あの肉どうするよ?」という会議で出張の人もいるはずだ。それも少なからず。

そんな人にインタビューしてほしい。
「お盆はどう過ごされますか?」
「いやーお詫び行脚ですね!」



ぱわれす でいず 381  02/8/11

ナニワの悪質金融業者から大阪府警が「金融心得」というマニュアルを押収したという。
そこには
「脅しと追い込みは金融の基本。ムダなくもれなく。」
「ウソを見抜く目を養おう」
「電話は明るくていねいに」
悪質なりにまじめな企業努力。
この場合もやはり職業意識が高いというべきだろうか。



ぱわれす でいず 380  02/8/9

たぶん誰も知らないと思うが、昔「快刀乱麻・新十郎捕物帖」というちょっとかわった明治時代の探偵ドラマがあった。
そのドラマに植木等が「調子のいいおやじ」という設定で出ていた。(いやまあ、それ以外の設定だったらちょっと驚くが)
その名前が

因果さん

今、それだけ思い出しても「すてきなドラマだったなあ」と思う。



ぱわれす でいず 379  02/8/8

連日の熱帯夜で寝不足。
朝、会社でぼーっとしてるとX嬢からペタろう(キャラクターのメッセンジャー)が飛んできた。
「isiiさん、すごいぱわれすな看板見ました! 前立腺肥大治療におっきな小便小僧がいるんです!」

まだ覚醒していない頭にいきなり前立腺肥大

(以下社内チャット)
「どこで見つけたん?」
「十三駅にありました!」
「そんなん毎日見せられる乗客はとほほやね」
「目のやり場に困りますよね!」

見とるやないか詳しく


前立腺で始まる朝。盆はもうすぐ。



ぱわれす でいず 378  02/8/7

食卓に見たことのない缶ビールが。
ん?キリンかアサヒの新製品?と思って見たら、
日本ビール株式会社。そして商品名が「BEER」


そのままやないか

と思ったらよく見れば発泡酒。

ちゃうやろう!

が正しいツッコミである。


そんなものを自分のうちの食卓で発見したことが一番脱力。



ぱわれす でいず 377  02/8/6

蚊というものは、人を刺しても必ずしも血が吸えているわけではないそうだ。刺してみたもののそこに血管がない、ということがよくあって、その時は再チャレンジしなければならない。一匹の蚊にあちこち刺されるのはそういうわけなのだ。
チクッ
チュー・・・(はずれ)
ちッ(蚊の心の声)
チクッ
チュー・・・
ちッ
の繰り返し。
たまに
チクッ
ドバッ(動脈を刺してしまう)
うわわっゴフゴフッ
蝿のようなシルエットになって床すれすれをよたよた飛んでいる蚊は、そういうことなのである。

蚊も楽ではない、という話。



ぱわれす でいず 376  02/8/5

新聞に折り込まれてくる政府の広報紙は住基ネットの特集。しくみやメリットが詳しく説明してある。なるほど。でも反対意見も聞いてよく考えなくっちゃね、大事なことだし、と社会意識を新たにしつつ紙面をめくるとそこに全面カラー広告

「男精ヘルプ」


何も考える気がなくなった。

政府の手か?



ぱわれす でいず 375  02/8/4

いい女になりたいと日夜努力はしているのだけれど、こう暑いとそれが難しい。どうしても「チューペット」と「いい女」が両立しないのだ。
困ったことだ。

と書きながらチューペットの首を囓っている私。



ぱわれす でいず 374  02/8/3

きょうは平成淀川花火。当家の前をゆかたのカップルや家族連れが続々通る。平成元年から始まったこの大会もすっかり大イベントになった。

花火にもプログラムがあるということをこのオフィシャルHPで始めて知った。
パート1:無限、パート2:躍動、パート3:夢。
「夢」というタイトルにふさわしい「新作 カッパ」を含めた型物・割物でスタート。
ためらいもなく「カッパ」を「夢」とくくってくれてうれしい。

そして大会テーマが「Never Give Up!負けへんで大阪!」だそうである。
負けてたのか。知らなかった。



ぱわれす でいず 373  02/8/2

2004年にお札の柄が野口英世と樋口一葉に変わるそうだ。
当たり障りがない、というのが選考基準とみた。「一葉にはちょっとうるさいぜ」とか「英世だけは許せねー!」とか言い出す人はいないだろう。
差し障りがないだけならバーブ佐竹でもいいわけだが、「なぜバーブ」「そもそもバーブって何」と次々疑問が押し寄せてしまい、それはそれでめんどうだ。
あんまり愛されている人もまた困る。集めてしまい込む人続出でさらに進行するデフレ。

いっそのこと人間以外でどうでしょ。まねき猫とか。カッパとか。



ぱわれす でいず 372  02/8/1

オリバー・カーンがソフトモヒカンにしているらしい。女性週刊誌のグラビアに載っていたという。

やっぱり彼も「霊長類最強」といわれるより「カーン様!きゃ☆」と言われたかったのか。日本のワイドショーを見て「いいなーベッカム」と思っていたのか。
だからって。だからって。

「それで似合ってた?」ときいたら

「蟹喰い猿みたいでした。」

よしよしそれでこそ。



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