ぱわれす でいず 1039 04/12/31 おせち料理を作りに実家に戻っていた。 その間に母が「ちょっと足らないもの買ってくるわ」と近くのスーパーに出かけたのだが、
「いやいやいつものことやから」 よけい不安。 とういうことで、今年一年ありがとうございました。来年は平和な年でありますように。 *** 【22:40追記】 紅白の「マツケンサンバ」を見ながら家人は 「意味のあることは言うてへんな」 とつぶやいていました。 ぱわれす でいず 1038 04/12/29 さっきまでNHKの傑作時代劇再放送を見ていたのだが。 3話完結の第2話が終わり、主人公の決死の作戦の首尾はいかに?あー明日もぜひ見ないとと思ったら、予告編が 「文四郎は無事お福の命を守り、家老の策略を暴き、平和な日々が訪れるのでした」 見ていらないってことか? ぱわれす でいず 1037 04/12/28 お昼を食べに行った店で。 「今年は明日で終わりですから、夜は闇鍋やりますねん。よかったら来てください」 闇鍋!! 闇鍋といえば巨人の星。青雲高校野球部員が、自分たちが持ち寄った具を入れた鍋を暗闇の中でつつく。箸にふれたものは必ず食べなければならない。阿鼻叫喚の中で「下駄」や「蛙」を食う球児たち。 自分たちが食べるのにどうしてそういうもの持ち寄るか。高校生だからバカなのか。 とにかくそれが闇鍋だ。いつか食べねばならぬシチュエーションが来るかもしれない。来たらどうしよう。それは昭和70年に小学生だった人間の共通幻想だ。負の意味での夢のメニュー。 それなのに 「闇鍋って内容をお客さんに知らせない鍋っていう意味ですよ。その日残ってたもので鍋やります。冷蔵庫空にせんとあかんので」 そりゃダメだ。下駄が食いたいわけでは決してないが、そんな鍋なら別にいい。 ぱわれす でいず 1036 04/12/26 家人と出かけようとして、家を出る前にふと家人のなりを見るとジャケットの下はシャツ1枚である。 「寒くないですか?ベストとか着たら?」 「え、ベスト?」 「持ってません?」 「ないとは言えんがあるとも言えん」 またわけのわからないことを、と思ったが、一度引っ込んでどこからか出してきたベストは、なるほどこりゃ「なくはないけどあっても仕方がない」としか言いようがなかった。 家人の表現は存外正確にものごとを描写していることが多い。最近やっと気づいてきた。 ぱわれす でいず 1035 04/12/25 クリスマスプレゼントをもらった。 「もう持ってるような気がしますが」ということばを添えて。 ![]() 中の名言録より
ぱわれす でいず 1034 04/12/23 新年を間近に控え、雑誌に「希望かるた」というものが載っていた。 アリストテレスから宇多田ヒカルまで、「古今東西の『希望』についての言葉でいろはがるたを作ってみました」とあるのだが、 「ぬ」 濡れているものは雨を恐れない(ロシアのことわざ) 「せ」 絶望は希望と同じくらいまぼろし(魯迅) 「し」 上昇することはできなくても また やりなおせるさ(スピッツ) 「そ」 そんな時代もあったねといつか笑える日が来るわ(中島みゆき) どうみても「負けてる人」向け。 ぱわれす でいず 1033 04/12/22 iPodを買った。 いろんなアルバムをガサガサ入れて、シャッフルして聞いている。いままで5000円で買ったCDプレイヤーだったので「シャッフル」がめずらしいのだ。 で、「いろんなアルバム」のなかにうっかり「オペラもの」を1枚入れてしまったのだが、耳元でいきなりアリアを歌われると必ずものすごくびっくりする。 あれは「アリアを聴こう」と身構えているから平静に聴け、「芸術だ」と思ったりできるのであって、フラットな気持ちの時に前触れもなくあのテンションで来られると「どうかしてますよ、あなた」と思う。 思いがけず何かの真理を発見したような気持ちだが、発見したところでどうしたらいいのやら。 特にどうかしてるのがあなたです。蝶々夫人。 ぱわれす でいず 1032 04/12/21 協力会社の人が、「前職は銀行員だった」という新人を連れて来社された。 「この度入りました新人をご紹介します」 「あ、じゃウチのご担当に?」 「いえそうではないんですが、社会見学として色々」 と先方の部長、にこにこしながら 「めずらしいものを見せておこうと」 お役に立てて何よりです。 ぱわれす でいず 1031 04/12/20 染みをつけてしまった服がクリーニングから戻ってきた。 こんな札をつけて。 ![]() とほほ。 ぱわれす でいず 1030 04/12/18 昨日の日記を読んで「結婚した日を忘れるとはどういうことや」と家人に叱られる。ああすみません。 「で、どっちでしたっけ」 と聞いたら 「大晦日とはちゃうかったと思うな」 覚えてへんのやないか。 ぱわれす でいず 1029 04/12/17 私も家人も「アニバーサリー」や「記念日」ごとにまったく弱く、確実に覚えているのは自分の誕生日くらいである。 10年ちょっと前、一緒に暮らすことになって、区役所に届けを出す時、結婚記念日になるんだから覚えやすい日がよかろう、クリスマスか大晦日なら忘れないだろう、ということになった。われながらいい考えだと思った。 で、いま、クリスマスだったか大晦日だったか思い出せないんですが。 ぱわれす でいず 1028 04/12/15 取引先の調査会社には「突撃ホスト」型営業がいると思えばこんな営業氏もいる。 電話で 「イシイさん、あした弊社が導入した新しいシステムのご説明をしに」 「あーはいはい」 「年末のご挨拶がてらうかいがいたいんですが」 新しいシステムで年末の需要をゲットするんじゃないのか。仕事納めか。 「いやまだもうちょっと働きましょうよ師走なんですから」 と思わず言うと 「あーそれもそうですね!」 イノセント営業。新タイプ。 *** いちばん左の人、ナイスハッスル。 ぱわれす でいず 1027 04/12/14 今日の忘年会は「割り勘負けなし・個別予算制」という、珍しい焼き肉だった。 決められた一人いくらの予算内で、自分でメニューを組み立てる。自分の注文は自分一人で食べる。人とは分け合わない。焼き肉なのに。 「Sさん、あと2570円〜。Tさん1900円〜」 電卓を持った幹事が刻々と残高を読み上げる。 「オレ、あと茶漬けとデザート食いたい」 「50円オーバー。アウトです」 「うそ〜!」 ボトルも、個人注文。 「飲み物はいかがなさいますか」 「オレ一番安いワイン!」 「・・・グラスはいくつお持ちしますか」 「1個。」 当然だ。 「Kさんの肉、ぜんぜん来ないっすねえ」 と言いながら、「僕の肉どうぞ」とは誰も言わない。どころか 「オレの肉誰か食いたい?」 「あ、僕食います!」 「じゃいうこと聞くか?」 こんな計算高い食事会は初めてだ。 「親睦」が目的だったはずなのだが。 ぱわれす でいず 1026 04/12/13 ペンギンにだまされてはいけない。 ペンギンを「かわいい」「愛らしい」と思っている人は水中で泳いでいる姿を見るか、この写真をみて正体を見極めてほしいと思う。 しかしこのニュース、ペンギン的には私たちの「中学時代の冬のマラソンの授業」のようなものでしょうな。 ぱわれす でいず 1025 04/12/11 きょうは家人の誕生日だった。例年通り私はきっぱり忘れており、家人は自分でバースデーケーキを買いに行った。 「キャンドルはいくつつけますか」 「45本。」 も本人が言った。申し訳ないことだ。家人の友達が来て祝ってくれ、誕生日らしくなったのはなによりだ。せめてロウソクに火をつけるくらいは私がしよう。しかしそういうことに慣れないものでつい墓参りの線香の要領で束にしてつけてしまった。おかげで服に蝋のしずくがいっぱいついた。罰か。あしたクリーニング屋で 「染みの種類はなんですか」 「ロウソクです。」 て言うのか。 罰だなやっぱり。 ぱわれす でいず 1024 04/12/9 先輩から電話がかかってきた。 「あのなあ明日空いてるやろ?合コンあんねん」 は?ご、合コン・・・? びっくりして返事ができない私に 「いやー急ですまんの。なんぼでも集まる思て油断してたらみんな断られてん。頭数いるし、しゃあないから、苦肉の策であんたに電話してるんや。ひまなんやからおいでえや」 失礼の波状攻撃。 本当に困っていることはよくわかったが、これで行ったら自分に申し訳ないと思って断った。 ぱわれす でいず 1023 04/12/8 キーボードを打つのがどうもヘタで、すぐ指がもつれる。とくに「ない(n-a-i)」というつづりに弱い。油断すると(n-i-a)と打ってしまう。 仕事のレポートを書いていても 「現段階ではわからにあ。」 「十分とは言えにあ。」 「対策が必要かもしれにあ。」 ふざけてるのか。 メールでも 「申し訳にあ。」 「それはあぶにあ。」 バカか。 だもんでぜったい校正が欠かせない。にあ。 ぱわれす でいず 1022 04/12/7 今日の迷惑メールより 確かな出会いをプロデュース 〜ただ純粋に出会う事だけを求めて〜 「出会いサイトでは出会えない」と思っていませんか? 男性も女性も、ただ会いたいだけなのにうまく会えない・・・ そんな状況を解決するために私たちは立ち上がりました。 −出会いサイトでは出会えない、致命的な事実。 −巷に溢れる、悪質サイト。 −「さっさとオレを出会わせろ!」と怒る、ユーザー。 −ただ純粋な出会いのために、立ち上がった男達が、いた。 プロジェクトXが作れますね。 ぱわれす でいず 1021 04/12/5 アマゾンのサイトにアクセスすると、ちゃんと私を認識して「こんにちはイシイさん。」と言ってくれる。 「本」のコーナーに行くと「おすすめの本があります。」 「DVD」のコーナーに行くと「おすすめのDVDがあります。」 見てみるとなるほど私の好きな作家や興味を引かれる作品を薦めてくれている。 今までの私の購買歴や検索歴を解析してレコメンドするしくみらしいのでまあ驚くことはないのだが。 しかしいままでアマゾンで利用したことのない「CD」のコーナーに行ってみたら 「スネークマンショー」 のアルバムがずらりと「おすすめ」されていた。 それと 「日本ブレイク工業・社歌」 驚いたよ。 ぱわれす でいず 1020 04/12/4 地唄舞の稽古で いもがりゆけば はらはらと というフレーズがあった。 お師匠 「あんたら、『いもがり』て何のことかわかってる?」 弟子たち 「えっと、わからないです」 「『いも』は『妹』。恋人のこと」 「ほおお〜」 「『がり』は許と書いて『いるところ』という意味。つまり『思い人のところへ行く』ってこと」 「ははあ〜」 「どうせあんたらのことやからお芋掘りに行くと思うたでしょ」 いや、『妹』と聞いた時点で「妹狩り」=ナンパ?と思いました。 ぱわれす でいず 1019 04/12/3 銀行から現金を奪って逃げた犯人が、「出来心で」とお金を宅急便で返してきたというニュース。 添えられた手紙の冒頭は 「貴社で強盗をした者ですが」 拳銃を突きつけて「金を出せ」と大きなところでものすごくまちがっているのに、敬語の作法など細かいところは正しい。 テレビでは「ちょっといい人なのでは」「いややっぱり強盗は悪い」などと議論されていたが、この犯人の行動についてはいい・悪いではなくこのいちいちの「当の得てなさ加減」が味わいのポイントだと思う。 ぱわれす でいず 1018 04/12/2 三国一の男前・炎の激モテ中年Yさんが、 「最近オレ腹が出てきて。」 うわほんとだ。いかん。Yさんから「かっこいい」を取ったらただの「おかしな人」だ。 「なんか最近油断してるんちゃいます? ちょっと生活見直しましょうよ」 「そうか。人間やっぱりこう、胃が痛くなるような、平均台の上歩くような、緊張感いっぱいの」 「そうそう」 「遊びをせなあかんってことやな!」 ・・・・・はあ。 「いやーイシイさんに背中押してもらった」 とうなずきながら去っていくYさん。 いやまあ、それでYさんのお腹がへこむなら。 ぱわれす でいず 1017 04/12/1 鎌倉に「銭洗神社」というマネーロンダリングの聖地があるらしい。その井戸でお金を洗うと何倍にも増えて戻ってくるのだと。 しかしそこへ行ってお金を洗ったにもかかわらず 「何の御利益もなかったです」 というHさんの奥さん。 「銭洗いって、硬貨洗うんですよね?」 「いえ、私もそう思ったんですけど」 「札を水で洗った?!」 「主人が『小銭なんか洗ってもリターン少ないやろ』って」 「そりゃそうですね。でいくら洗ったんですか?」 「『いくら洗います?』って聞いたら『うーん。とりあえず千円。』って」 敗因はそこだな。 |