ぱわれす でいず 1193 05/10/31 当家では夜「早く帰ってきた方」が食事を作ることになっている。だから7時台に帰宅する日はお互いに「きょうは自分だな」と心づもりをしているわけだが、今日のように「二人とも早く帰ってきてしまう」日もある。そんなときはどうするかというと、「二人が作る」のである。「二人で」ではない。「二人が」。 二人しかいない家族が二人で食べる食事を、それぞれ脈絡なく作る。 揃って「協働」「調和」という観念が乏しいためと、それぞれに「4切れ100円」とか「半額以下」とか時限爆弾ばかり買って帰っているためだ。 ということできょうのおかずは「焼いたサバ」と「焼いたアジ」と「焼いたカレイ」でした。 【11/1追記】 「あんたの日記のことやけどな」 いままで何を書いても苦情を言ったことのない家人に叱られた。 「あれは煮たサバやろ!」 訂正します。昨日のおかずは「煮たサバ」と「焼いたアジ」と「焼いたカレイ」でした。 ぱわれす でいず 1192 05/10/28 ひさしぶりに西区の京町堀を歩いて、その変わりようにたいへんおどろいた。 ほんの2年ほど前まで自転車に乗って「まいどー」と言っているおっちゃんばかりの中小ビジネス街だったのに、雑誌に出てくるようなこじゃれた店だらけである。 ああ、あの店も、この店も一度行ってみなくちゃいかんなあ。と追い立てられるような気持ちになってしまう。 しかしそんな中で一番惹かれたのは ![]() おしゃれな店はこれからいくらでも新しく作れるが、新しい店がこんな味わいを出すことはぜったいにできないからである。 「ボンジュール」って、いまつけられるか? ぱわれす でいず 1191 05/10/26 日本シリーズ3連続大負け後のきょう、大阪ではあっちこっちであやまっている人を見かけた。 Sさんにオークションでチケットを譲った見知らぬ人は電話までかけてきて 「いやえろうすまんこって」 あんたがあやまらんでええ。と思うだろうがそうではない。 矢沢永吉のコンサートでは、永ちゃんが「サイコーー!!」と叫ぶと客席は大盛り上がりで狂喜する。 「永ちゃんが喜んでるぞ!!よかった!」 楽しませてもらう「客」のはずなのに、気持ちは「当事者」なのだ。 ファンというのはそういうもんだと思う。 ということで、ほんと、申し訳ない。 ぱわれす でいず 1190 05/10/25 日本シリーズのチケット、苦労して高額で入手したのに余らせてしまったというSさんからみんな宛のメール。 本日の日本シリーズ第3戦、レフトスタンドペアをなんと××円で放出いたします。2行目からもうキレている。 お調子者に思われがちだが「強い阪神」に誰よりも慣れていないのが阪神ファンなのである。 今日の試合も阪神ファンの悪夢をなぞったようにきっちり負けたようだ。狙ったってなかなかできない二ケタ負け3連発。 ある意味醍醐味かもしれない。 ぱわれす でいず 1189 05/10/23 アラブの言い伝えでは人間の肩には右と左に一羽ずつ天使がとまっていて、その人がした「いいこと」と「悪いこと」を全部記録しているんだそうだ。そして死んで神様の審判を受けるとき、その一生の記録を逐一報告するのだという。 それを聞いてから、なにかするたびに「いまの天使に見られたよ」、と思う。そしてそこで心配なのは「天使の判断力」である。 きょうブックオフに売ろうとCDを整理したのだが、「ずっと昔にあんまり親しくない人から借りて今さら返せなくなっている、しかしもう聴きたいとも思わないCD」を「売らない」に分類したことについて、ちゃんと「いいこと」に数えてくれただろうか。 ぱわれす でいず 1188 05/10/21 会社帰りに寄ったジャスコでコンロ・炊飯器のフェアをやっていて。 この炊飯器ちょっとほしいかも。でも今のもまだまだ使えるしな。むむ。と悩んでいたら、この客は脈ありとみた販売のお兄ちゃん、力をこめて 「今なら中村玉緒のオリジナルスプーンつきますから!」 「玉緒」で「オリジナル」で「スプーン」。 それはありがたいのかありがたくないのか。もらってうれしいのかうれしくないのか。すっかり考え込んでしまった。 プレミアムグッズって、買おうかどうしようか迷っている人の背中を押すためのものじゃないのか。客の迷いを深めてどうする。 ぱわれす でいず 1187 05/10/19 家に帰って受信箱を開けると毎日山のような迷惑メール。やれやれ。 今日逢ってくれませんか? ひさしぶりぃ〜!誰かわかる? ご当選おめでとうございます まったく削除するのも一苦労だ。 セレブの交際をあなたに 逆援で大金GET! 何を書かれても機械的にゴミ箱へ直・・・ 美人の奥様へ おもわずマウスが止まってしまった。 まったく修行がたりんわ。 ぱわれす でいず 1186 05/10/18 ここ数日やたらアクセスが多かったのでログを見てみたら、「始末書の書き方」という検索ワードでこのHPに来ている人が何人もいる。 そういえば何日か前あるサイトに出ていた始末書文例があまりにも面白かったのでここで紹介したのだった。そのサイトに迷惑をかけたようなのですぐ削除したが、「無人島で嵐に遭って舟が流され通りかかった漁船に救助されるまで漂流していたため会社に休みますって連絡できなくてごめんなさい」という始末書だった。 それはともかく、今現在この世に「始末書もん」になっている人がこんなにいるという事実にびっくりだ。 事情は存じませんががんばってください。そんな切羽詰まった方々にこんなHPに来させてしまってほんとに申し訳なく思う。 ぱわれす でいず 1185 05/10/16 まったく私が言えた義理ではないのだが、家にいるときの家人の格好はときどきものすごくヘンである。 きょうは外から帰ってきたままのよそ行きのシャツに、パンツである。これは「ズボン」という意味のパンツではなく、本来の意味としてのパンツである。形はトランクス。そのなりで食事をし、PCに向かったりしている。がまんできなくなって訊いた。 「なんでそんなみょうな格好してるですか」 「え、このシャツ変?」 「シャツの話ではなく。どうしてパンツなのかと」 「それはズボンを脱いだからやな。」 家人に行動の理由を尋ねてもだめだということを、また忘れていた。 ぱわれす でいず 1184 05/10/15 すっかり涼しくなった。 のもあたりまえでもう10月半ばである。 しかしこの時期は「蚊」が異常に活性化する時期でもある。「もう後ないやんけ!」と蚊も必死なのだ。無駄に飛び回ったりせず正面から特攻かけてくる。 きょうは手の平と顔を3カ所刺された。起きてたのに。 この時期まで当家に蚊がいる理由が何となくわかった気がする。 ぱわれす でいず 1183 05/10/14 「・・・あかん!・・・あかん!」 地下道を歩いていたら、向こうから大声で「あかん」と叫びながらやってくる人がいる。あきらかに「いけないこと」になっている人だ。 目はここではないどこかの世界を見つめているので人や壁にがんがんぶつかっている。 「・・・あかん!・・・あー、あかん!」 いやおっしゃるとおり。 目を合わせないようにして遠巻きにすれ違ったとき、 「・・・あかん!・・・あかん!・・・・あかんばっかりかい!!」 ちゃんと自分で突っこむところはやっぱり大阪人だな。 ぱわれす でいず 1182 05/10/13 まったく私が言えた義理ではないのだが友人Aの好みは変わっている。 時代劇好きなのでヅラが似合う「大きな顔」が好きだし、みっちり堅太りの人を見ては「肉質よさそう!」と褒める。 「蒸したらきれいに澄んだ肉汁出そうですよね!」 そんな評価軸があるか。 しかしそれを「本人には言わない」ところは大人である。 「最近太っていい感じ!」と褒めて「そういう特殊な人でなくふつうの人に好まれたい」と言われた私とは違って。 ぱわれす でいず 1181 05/10/12 東京から来た局長、手首にホワイトバンドを巻いている。 「それ、ホワイトバンドですね!」 実は「ほっとけない」人だったんだ、と思いかけたら 「これしてるとさー新地に行ったときネタになっていいんだよ!」 ぜんぜん、ほっとけるみたい。 ぱわれす でいず 1179 05/10/10 秋来ぬと目にはさやかに見えねども 「風の音」におどろいたことはないが「便座の冷たさ」にはいつもおどろく。 季節の変化を鋭く感じさせる事象として俳句の季語に認定していいと思う。 そして家人には「自分があんまり使わないからっていちいち切るのはやめてくれ」と言いたいと思う。 だからいつもおどろいているのである。私は。 ぱわれす でいず 1178 05/10/8 家人のケイタイは音が大きく、相手の声まで丸聞こえでタクシー無線のようだ。二階で寝ていても聞こえる。 (奥さんは?) 「あー。寝てるわ。」 (え?寝てる?) 寝てる言うなっ! 後で文句を言った。「なんで寝てるとか人に言うですか」 「きかれたからや」 「きかれからってどうして言うか」 「寝てたから」 だめだ。 予防策としては「夕方5時に昼寝するのやめる」しかないか。(するな) ぱわれす でいず 1177 05/10/7 「イタリアではさ、年取った男ほどもてるんだよ」 東京から来た局長が言う。 つまり、年を取るほど人生経験が蓄積されて ・金を持っている ・話がおもしろい ・いろいろ上手 ということらしい。 「だからオレもこれから来るね。」 「でもここ日本だし。」 とみんながお腹の中で言った声は聞こえていない。 ぱわれす でいず 1176 05/10/6 「会社の場所が新地の中っていうのも考えもんだな」 東京から来た局長が言う。 「6時に会社出たら7、8、9、10、11。5時間も新地にいなきゃいかんわけだ。そりゃ疲れるわ毎日。」 いなくていい ということと もっと働いてみちゃどうだ ということの二つを言ってあげたいと思った。 ぱわれす でいず 1175 05/10/5 だんなさんが警察関係、という後輩にその業界の人の生活について話を聞いていたのだが 「合コンとかしたりするん?」 「うーん、してるとしたら若い機動隊の人達が」 「機動隊と合コンっ!?」 「ど、どしたんですかイシイさん」 いまさら合コンをしたいと思うわけでもないし、いままで機動隊を好きとか機動隊員いいよねとか考えたこともない。 それなのになんだこの琴線触れようは。 「機動隊萌え」だった自分に出会って驚く今日。 ぱわれす でいず 1174 05/10/4 男性の方は「音姫」ってしってますか。女子トイレの中にある、ボタンを押すと流水音がしてあれやこれやの音をかき消してくれる装置である。 正確に言うと「音姫」はTOTOのブランド名で、似たような機械が他からも出ており、うちの職場のトイレにもその「音姫」もどきの装置が付いた。しかしそのパチもんは「音姫」のようなはっきりした音を出さず、まるでくぐもった「喝采」のような音なのである。ぜんぜん役に立たない。しかも自動なので 坐ったとたんに毎回どっと拍手喝采 この世で一番情けない仕掛けと思う。 ぱわれす でいず 1173 05/10/2 最初に家人と知り合ったとき、家人はそれは熱心に私のことを知りたがった。 「この人はそんなに私に興味があるのか」 今こうして家人と暮らしているのも、始まりはそういうことだった。しかしその前提が「ちょっとちがう」ことはすぐに判明した。 昨日も一緒に結婚式に出たのだが、家人は「新婦のお父さん」を見つめながら 「何をしてはる人なんやろう?」 とつぶやいていた。 家人はたんに「他人の人生好き」だったのだ。 人生は勘違いから始まる。 |