ぱわれす でいず 49 アダルトグッズ篇 01/2/24

若くてキュートな友人Aちゃんの仕事は「アイデア商品企画開発」である。それだけでもぱわれすメーターが振り切れそうだっていうのに、しかも「ソフトアダルト系」。

最近の開発商品はペンギンの形の小型マッサージ機。一見何の変哲もないファンシー系グッズだが、見る人が見れば立派なアダルト商品。このペンギンが振動しながらあんなトコやこんなトコを歩き回るところを、みんなが勝手に妄想の翼を広げるわけだ。なぜペンギンか。理由がちゃんとある。「くちばし」が必要だから。痛くないようになめらかに、絶妙な尖らせ具合。
それらしい表現を一切せずに妄想に必要な情報はしっかり伝わるカタログのコピーワーク。心理障壁を下げさせる脱力ネーミング。女の子ペンギンの顔は浜崎あゆみ風で若者にアピール。アイデアグッズをなめてはいけない。あらゆるディテイルに開発者の神経が行きわたっているのだ。

で、彼女の最大の自信作は「ジェル」なんだそうだ。
「・・・どこが売りなわけ?」と訊ねると、自信たっぷりにA嬢、「これはね、"弱酸性"なんです!」
「・・・・・はぁ?」
「いままでのジェル製品はね、みんなアルカリ性なんですよ。ビオレUだって弱酸性でしょ? 時代は弱酸性なんですよ!
その上「温感タイプ」でツメタクない。しかもポンプ式で衛生的。開封してすぐ使い切る必要もなし。

なんだかすばらしい商品に思えてきた。わからないけど。商品名は「ナチュラル・ライフ」。もうすぐペンギンと一緒に送ってくれるそうだ。しかしもらってもどうしたらいいんだか。使いたい方、いますか? いらっしゃったら掲示板にどうぞ。




ぱわれす でいず 48 贈り物篇 01/2/18

JCBのポイントプログラムで「高度計」をもらった。気温と気圧の変化もわかる。登山をする人が、これからの天気を予想して危険を避けたりするためのものなのだろうが、私は山なんか登らない。どころか、休みの日は街にさえ出ない。家の中で「海抜ゼロ。変化なし(あたりまえか)。」「室温6度。まだまだ寒いな。」「気圧下がってる。眠いはずだ。」と納得して遊ぶのだ。とても楽しい。

私は温度や湿度が大好きだ。寒暖計、気圧計、乾湿計。そんなアイテムに非常に弱い。私は人にものをあげるのも大好きだ。だから誕生日、結婚祝い、出産祝い、隙あらば気圧計を贈りたくてたまらないのだけれど、それとなく打診してみても「あ、気圧計、ほしかったんですぅ!」と言う人はいない。いらないかな気圧計。楽しいのに。

しかし、じゃ世間ではみんな当たり触らないものばかり贈り合ってるのかというとそうでもない。今日、法事に出席していた家人が、引き出物・・・じゃないな。なんて言うんだろう。お供え物? をいっぱい持たされてよろよろしながら帰ってきた。お茶。饅頭。果物。このへんはわかる。干ししいたけ。ピーターラビットファンシーバスセット。なんだかな。
とバリバリ包みを破っていると、出た!! 3時間後の天気予報つき掛け時計!

見知らぬ親戚にソウルメイトがいた。しかし私は本家の13回忌に気圧計を持っていく度胸はない。そのラジカルさに敬意&ちょっと遠巻き。



ぱわれす でいず 47 アイデアグッズ篇 01/2/10

家の工事が終わった。(工事の様子はこちら

脚立を持ったおじさんに寝てる枕元を通りすがられる、外からいきなりトイレの窓をはずされる。そんなフリーズな日々も今日で最後だ。この開放感。
しかしそんな目に遭いつつもとうとう最後まで早起きしなかった私はなんだ。だらしなさ筋金入り。

ところで近所のJUSCOは「暮らしのアイデア市」開催中。「アイデアもの」フリークの私はチラシを見てるだけでワクワクだ。
こたつの脚を高くして寝ころんでも腰がつかえないようにする「あげ足くん」。重厚なこたつには「家具調あげ足くん」。歩きながらお部屋を拭き掃除できる「お掃除スリッパ」。部屋の隅っこはどうする。わざわざ歩いていくのか。すり足で。掃除機かけた方が早かぁないか。サッシの掃除に「吸いっ子チャン」。テレビの回転台「まわるん台」。まな板の汚れを落とす「まな板けずってキレイ」。しっぽに水がふれるとメロディーでお知らせ「カメさんバスアラーム・スケルトン」。何でカメだ。しかもスケルトン。カード類収納ケース「得するカードホルダー」。どのへんが「得」なんだ。JAROはクリアしてるか? 洗濯機を雨から守る「洗濯機すっぽりカバー」※洗濯機は含まれません。って、ことわるな。

とチラシにツッコミながら気づいたが、すでに「持ってる」ものがやたらたくさんある。「クイックシーラー」「らくらく座椅子」「両面窓ピタクリーナー」「健康指圧棒」「ガスパンチ」「線香チャッカマン」「エアポンプ式首筋ストレッチャー」「遠赤エレガントタートル」・・・・
もしかして私って?
これらは一つ残らず心の底から買ったことを後悔している。いちばん深く反省したのは「首筋ストレッチャー」。装着してる姿が死ぬほどまぬけな上、痛い。
買わなくてもわかるだろうが。



ぱわれす でいず 46
 おうちカラー篇
01/2/3

髪は私の苦労の種だ。

まず第一に、私は閉所恐怖症で「パーマ屋」に行けない。美容師の友人に「カットの出前」をしてもらえるのも4ヶ月に1回くらい。だから1年の大半は自分でも「なんとかしたらどうだ」と言いたくなるような髪で世の中を歩いている。
第二に白髪が多い。無作為抽出して調べてみたところ、シェア2%を越えていた。この含有率ではほっとくわけにはいかない。めんどくせえなぁ、と思いつつ、毎月自分でヘアマニキュアを施している。しかしこれがまた。

ある日、首筋にくっきり浮いた赤アザを発見して愕然とした。なんだこれは。覚えがないぞ。私は無実だ。しかしこんなものを人様に見られたら何と思われる。消えるのか。消えなかったらどうしよう。一生「これは違うんですー」と言い続けるのか。真夏もハイネックを着続ける人生か。
アザは何日も消えなかった。暗澹たる日々を過ごして、ようやく気づいた。マニキュアだ。

気づいても、やはり毎回必ずアザはできる。不器用なのか。マニキュアがよくないのか。両方か。じゃいっそプロにカラーリングしてもらおう。と、今日4ヶ月振りに来たマイ美容師に頼んでみたのだが、それはもうたいへんだった。あれは冬やるものではない。アタマを「サランラップ」で巻かれてキャベツ並みの扱いに甘んじたにもかかわらず、家の気温が低すぎて、ナチュラルブラウンになるはずだった髪が根本は金髪、毛先は黒いままの「逆プリン」。あっちゃー。
で、一からやり直し。朝の11時から始めた作業が終わったのは夕方6時。マイ美容師も私も服はビショビショ、脚ガクガク。髪は結局「黒」に戻った。こんな苦労は何の因果だ。

好きなときに美容院に行けて、髪でおしゃれができるみなさんは自分の幸せを自覚してほしいと思うのである。

* * *

日立造船が「造船部門」を分社化したそうだ。「杜仲茶」を作っていた会社である。ものごとにこだわらない会社だとは思っていたが、ここまでこだわらないとは。で、これから何をするつもりだろう日立造船は。



ぱわれす でいず 45 日下ハウスは工事中篇 01/1/26


今週から外壁の修理工事が始まった。豪快に壁土を全部剥がしたところで雨天中断。いま当家の壁は薄板1枚。隙間から空が見える。寒い。

今週の朝はスリル満点だった。ちょうど出勤支度の真っ最中に大工さんがやってくる。着替える部屋と外の作業場とは磨りガラス1枚。いつ「電源借りまっせー」とガラッとやられるかわからない。朝から手に汗だ。
・・・・今「そんなら早よ起きんかい!」とモニターの向こうからツッコミが聞こえた。すみません。

余談。昔ある番組で、長嶋一茂が
「ボクの父親も野球をやってたんですが」
と言ったそうだ。日本中が同時に突っ込んだことだろう。「知っとるわ!」



話戻る。
で、大工さんの言うことには、この家の端と端で17センチ高さがずれてるそうだ。17センチの落差。そりゃエンピツも転がろう。スロープのある家。バリアフリー住宅。違うか。
それで窓も開きまへんのや、ということで、黒ずんだ木枠の窓をアルミサッシに換えろと言う。これですきま風もなくなるし、結局安上がりだと。ちょっとだけ心が動く。開く窓。

会社でこの話をすると、「あの家を変えたらあかん!金はいくらかかってもええ!」
・・・・って誰のお金?


と、いうことで日下ハウスは工事中。あと2週間、isiiは早起きできるようになるでしょうか。

* * *

めまいがするような何のつもりムービー発見。「どつかれてアンダルシア」(仮)
くわしくはどつかれて・ドット・コム・・・を見てもちっともわからないからここへ。
”どつけば、どつくほど
どつかれれば、どつかれるほど
何かが、深まっていく”



1/24、「脱力的日常 −ぱわれす でいず−」は1000アクセスを突破しました。みなさまありがとうございます。



ぱわれす でいず 44 冬の夜篇 01/1/19

誰に文句を言う筋でもないのだが、寒い。
マウスが冷たいので触りたくない。キーも接触面積を減らして爪の先で打っている。家の中なのに息が白い。

昔この家に客として来たとき、家人(その時は家人ではなかったわけだが)がジャンパーを着て出てきたのでびっくりした。でも今は私も家でスノボウェアを着ている。首にはマフラー。

夜遅く、寝に行きたいのだが寒くてホットカーペットにずるずる引き留められていると、引き戸の隙間から野良猫が勢いよくとととっと入ってきた。で、人間がいるのに気づいてはっとする。平たくなってたので見えなかったのか。
猫はしばらく私を見つめて迷っていたが、私がじっとしていると(動くと寒い)、そおーっと部屋の隅を回り込んでカーペットの端にうずくまる。よそを向いたりして、猫なりにさりげなさを装っている。で、私が相変わらず平べったいままなので、座り直すふりなどしながら少しずつ少しずつストーブのそばににじり寄ってくる。困ったもんだ。

しかたないから寝ることにした。暖房を消したら屋外並みに冷え込むので出ていくだろう。
と、二階に上がったら、すでに寝ている家人は布団に入った自分にファンヒーターをあてていた。

冬の夜はとほほがいっぱい。



1/19追記
しかしよく考えると私も布団の上からテーブルクロスをかけて寝ている。人のことを笑えるisiiではないのでした。



ぱわれす でいず 43 えべっさん篇 01/1/12

9日から11日はえびす祭り。

近くに「野田戎」というジモティなえべっさんがいる。福娘さまから直接福笹を買うことができるサービス満点のえべっさんだ。ずらりと並んだ福娘たちが笹でばっさばっさと参拝客を招く光景はいかにもめでたくニギニギしい。
しかしここんとこの不景気のせいか、笹の売れ行きはあまりよくないようだ。お陰で客は好きな福娘を選び放題。家人も「あの子から買おー」と福娘の選り好み。バチ当たるぞ。

売ってる笹には大判、米俵、大福帳の基本オーナメントはついている。
しかしそれだけではチカチカのついてないクリスマスツリーのようでいかにもしょぼい。ビンボくさい福笹は悲しいのでつい鯛だ亀だ千両箱だとオプションをオーダーしてしまい、結局そこそこ景気よさげな笹にするには数千円かかるというしくみになっている。さすがえべっさん、商売人やねえ。

しかし当家では「もったいない」ので、毎年去年の笹から飾りをはずして付け替えている。もう5年以上使い回されて、鯛なんか色あせてピンク色だ。御利益残ってるのか。

浪花あきんど泣かせのわれわれの祖先は「近江商人」かもしれない。



ぱわれす でいず 42 今年の抱負篇 01/1/3
あけましておめでとうございます
ヒレ酒を飲みながら「芸能檜舞台」を見て過ごした私の正月は「おやじ」を通り越して「じじい」。年越しの瞬間はうかつにもプリンタの取説を読んでいた。気がついたときにはもう新世紀。しまった。

みなさんは21世紀様に失礼のないようにちゃんと迎えられましたか?


年頭には今年のテーマを設定することにしている。
去年は作業の効率化と品性の向上、がテーマだった。キャッチは「スピーディ・エレガンス」。
で、どうだったんだ結果は。いや前世紀のことは忘れよう。未来が肝心だ。

今年はとにかく「使えるやつ」になろうと思う。スピードは大切だ。そして相手のとっさの変化にも対応できる融通無碍。当たり負けない強さ。後半バテないスタミナ。
力士か私は。

ようするに上品さよりしぶとさ、見かけより耐久性を上位に置きたいと思っている。エレガンス方面を追求するとお金がかかってしかたがない。(何か間違えてる?)

ということで、今年のキャッチは「スティッキー・タフネス」

・・・・いやかもそんな女。




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