ぱわれす でいず 73  01/8/31

東京から減らず口のTくんが出張してきた。

T 「isiiさん、髪型変わりましたね!」
isii 「え?誰がメグライアンて?」
T 「そんなぁ喜びますよメグライアンが!」

isii、完敗。



ぱわれす でいず 71 ドリームチーム篇  01/8/19

通り掛かった道で「ホストアルバイト」募集の看板を見た。
「さわやかなルックスの君、トークが得意な君、スポーツマンの君、今すぐ電話を!」

これは「and」なのか「or」なのか。それでずいぶんスクリーニング結果が違うと思うのだが。ただのお喋り、ただの体育会ばっかりの店。

私がホストクラブを作るとしたら、どんな看板を立てるか。
「小理屈を言う君、大飯喰らいの君、ラガーマン(フォワード優遇)の君、病弱な君、騙されやすい君、今すぐ電話を!」
もちろんorでいい。しかも年齢制限なし。

私的に夢の店。いつ行っても客は私だけ。



ぱわれす でいず 70 子供は使わない言葉篇  01/8/13

子供と大人の境目というのは、「へりくだれるかどうか」ではないか。

子供は決して使わない言葉というのがある。
「恐縮です」「なにをおっしゃいますやら」「ご笑納ください」「○○拝」「不徳の致すところ」
へりくだっている。畏れ入っている。しかも無用な誠意を感じさせない。こんなことをしゃらっと言える人は子供ではない。

今は香港で生き馬の目を抜いているTくんは、新入社員の時すでに「痛み入ります」をマスターしていた。
彼は事故で3ヶ月会社を休んだことがあるのだが、その間フォローした人々に対し、「お礼の言いようがない」という理由でお礼を言わずに通したという、説得力ある大人である。

オトコマエの誉れ高いY氏も大人だ。プレゼンテーションの際に「手前どもは」と言ってのける。ふつう「当社は」だろう。そんな大人・Y氏のお陰で場は一気に江戸時代。華麗なる商人道。

子供じゃないのが大人かといえば決してそうではない。しかしこの奥深さ。やはり大人である。



ぱわれす でいず 69 天然・大阪府警篇  01/8/5

先週は「狙いぱわれす」の傑作を紹介したので、今週は「天然ぱわれす」について学習しよう。テーマも正しく、取り組む姿勢もきわめて真摯であるのに、表現センスのちょっとした、あるいはどうしようもないズレにより、膝が砕けそうなものがアウトプットされてしまった、それが「天然もの」である。たとえば



いやなに、大阪府警のひったくり撲滅キャンペーンなのだが、ひったくりだから栗。これを「クリーン」にかけてみたらどや。いけるでいけるで。
ということでこういうキャラができあがる。これじゃ防止したいんだか奨励してるんだかわからない。どっちにせよなんとかできると思うのか。栗で。

大阪府警は「覚醒剤打たずにホームラン打とう」(フューチャリング清原)をかました前科もある。目が離せない大阪府警。

これほど強烈な脱力パワーはないが、節々でいちいちポイントを押さえているのが大阪府暴力団追放センターのHP。ラブリーなプチぱわれす満載だ。個人的にツボを直撃されたのが



年末年始 暴力団は縁起物の販売を行うそうだ。それを阻止するためのポスター。 画像のファイル名がposter_kekkou.gif。「天然」の教科書を見る思い。
万一被害にあったらすぐ暴追センターに電話だ。06-6946-8930(ヤクザゼロ)

【8/13追記】

会社のA嬢から「大阪府警といえばアレでしょう」と指摘された。
大阪のセンスを世に知らしめた傑作

私としては、これは完成度の高さで「天然」とは分類しがたいのだが。



ぱわれす でいず 68 赤裸々篇  01/7/28

当サイトでは、ぱわれす(=まぬけ・とほほ)なものや出来事を、心を込めて紹介しているのだが、ぱわれすにも意図的なものと、巧まずしてぱわれすになってしまった天然ものとがある。
意図的に「ぱわれす」なものを作るのはたいへんに難しい。よほどの巧者でないとただの「ウケ狙い」で終わってしまう。

今回はそんな高度な「狙いぱわれす」の決定版と言えるサイトを、迷った末に紹介することにする。なぜ迷ったかというと、こんなものが好きと思われては困るから。それでもあえて紹介してしまう。それくらい、このまぬけさは衝撃的だ。誰が思いついたんだこんなことを。

Naked News(裸のニュース)

キャスターが画面に登場してニュースを読む、アメリカの報道サイトである。ニュースはきわめて正統派で、扱うフィールドも政治・経済・国際・スポーツと幅広い。そこまではよくあるネット番組だ。違うのは、どういうわけかキャスター(男性)がフルヌードなのである。

好青年風キャスターが、「北京を訪問中のパウエル国務長官は昨夜・・・」とニュースを読みながら、おもむろに服を脱ぎ出す。ごく自然に、にこやかに。それを写すカメラが、徐々に引いていく。引いていく。引いていく・・・・・

キャッチコピーは
With Noting to Hide.(何も包み隠しません)

・・・・確かに。



ぱわれすでいず 66 夏とねことフィーバー篇  01/7/15

暑くて溶けそうだ。実際溶けてる。脳ミソとか。やる気とか。たしなみとか。理性とか。朝から3本も井村屋あずきアイス食べてしまった。

暑さに追い討ちをかけるのが「ねこ蚤」。家にのらねこが出入りするからだ。こりゃたまらんとねこが忍び込む納戸裏のすき間を金網でふさいだら、夜中にどかんどかんとすごい音がする。金網にねこが体当たりかましてるのだ。「閉め出しやがって! なんのつもりや! 開けんかいくぉら!」

怒ったねこのパワーはすごい。金網はすぐ破られた。お手上げだ。
しかしここ数日家の中にねこを見かけない。思うにきっと当家に「クーラーがない」からだ。家に入っても涼しくもなんともない。外より暑いくらい。のらねこにまでそっぽを向かれる環境。

ねこがいなくなると、しかし今度はネズミが出てくる。いたちごっこだ。ねことネズミなのに。

【今日のイチ押し!】
きょうのNHKでやってたシンガポール映画「フォーエバー・フィーバー」。見た?見た?
一言で言うと「サタデーナイト・フィーバー」+「カイロの紫のバラ」+「燃えよドラゴン」の青春映画。うう、難しすぎる。これは見てもらうしか
どう見てもどう見てもジャガイモのようなアジアンフェイスが、シルクシャツを第3ボタンまで開けて「ディスコダンス」!イェイ! それだけでも腹筋鍛えられるのにどういうわけか突然カンフー!
青春とは「腰」だ。そしてたじろがないことだ。映画のコピーは
「考えるな」

機会があれば、ぜひ見てください。できれば大勢で。本当にハッピーになれます。



ぱわれす デイズ 65 サボテン業界篇  01/7/8

机の鉢はさらに増殖する。ちょっとした森だ。いよいよ置き場に窮してPCディスプレイの前に並べる。こうすると仕事をしながら木が眺められる。難はPC画面が見えないことだ。それにみんながちょっと心配そうに私を見る。趣味に生きるのも色々たいへんだ。

趣味の世界は奥深い。「趣味にハマる」ということは「傾く=世間の角度からずれる」ということだが、その世界にはまってしまうと、そこではみんなが同じ方向に傾いているので、自分が傾いているということが自覚できない。一例を紹介する。ここは「サボテン」の通販カタログだ。植物の中でも「サボテン」の世界は特に非日常な空気に満ちている。このHPのどこでもいい、たとえばP8あたりを見てみよう。

赤花・ダルマ・大疣・黒刺。群生大玉・オール開花球・発根充実苗。
豪刺人気種「象牙丸」「神竜玉」「守殿玉」「黄蛇丸V」「ミラクル兜」・・・・


18歳以下OKですかってききたくなるような単語群。文字面だけ見ると観賞用植物の販売だとは誰も思うまい。いや、画がついててもヤバイ。というかさらにヤバイ。この傾きよう。疑問のなさ。本気だ。この人達は。

私にはサボテンは少し早かった。修行を積んで「接降し美球」の言葉にグッと来るようになったらまた来ようと思う。

***

【7/9追記】
と書いた次の日にこんなものを買ってしまう始末。すてきにバカっぽい姿につい。ワキを固めるのはリナックス・ペンギンズ。



ぱわれす デイズ 64 ジャングル・オン・ザ・デスク篇  01/7/1

色々と熱い一週間が終わって、虚脱気味である。

それはそうと、私の机の上は今こんなことになっている。

パキラ、セローム、クラッスラなど、鉢におとなしく植わっているやつらはちゃんと自分というものを知っており、たまに水をほしそうにするくらいで、植物らしく物静かだが、問題は水栽培のヤツガシラ、左手前のハート形の葉っぱのやつ。こいつは「芋」なのだ。そして前からうすうす感じていたのだが、芋はバカだ。先のことを何も考えていない。がんがん新しい葉を出す。一日に2センチも伸びる。3週間前に買ったときは小ぶりでかわいらしかったので油断したが、もう伸長40センチ。朝いっぱいにした水が帰る頃には半分になるし、太陽の方に思いっきり傾くのでしょっちゅう向きを変えてやらないといけない。土日の休み中気が気でなかった。器はもつれた根っこでもう一杯だ。全く計画性のないやつだ。それに性善説だ。自分が大きくなりすぎたら大きな鉢に植え替えてくれると信じているに違いない。こまったなあ。来週あたり土とシャベル持ち込まないといけないだろうが、やはり禁止だろうか会社でガーデニング。ていうか農業。


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