上海ぱわれすでいず
2002.8.31-9.4


夏休みは上海にいた。以下、写真でつづる上海日記。



8月31日

上海着。

車多し。こんなバスが走っている。
車が信号で止まると人がワラワラと寄ってきて「世界地図」を売りに来る。

それは売れないだろう。


これは宿の前の横断歩道。交通事情はおおむねこんな感じ。

街の中心は超近代的でびっくり。しかしだいたいどの場所も適正密度の1.5〜3倍くらい人がいる。



9月1日

上海在住のT氏とMちゃんの案内で下町を歩く。

これは花鳥虫市場でこおろぎを売る人たち。全部がそう。

なぜこおろぎ?

上海には半裸のヒト多し。

骨董通りで。毛主席が手を振る時計を買おうとしたが値段交渉に失敗。

ほしい・・・。

道ばたの行商の人から家人はどういうわけか「ほうき」を買う。30円。その日一日ほうきを持ち歩く。

有名な豫園はこんなところ。観光案内書の写真よりこの写真の方が正確だと思う。この密度なのである。この人たちは何をしてるのかというと鯉を見ています。

夜は少林寺の武僧(Shaolin Warriors)の演武を見にゆく。すごい。酔拳とか動物拳もやってくれた。でも蛇拳や蠍拳はともかく蛙拳で相手を威嚇できるのか。

動くとこんな感じ。あ、わかりませんね。

シアターはローマ調。唐突にこんな人が立っていて愉快。



9月2日

列車に乗って上海の郊外西塘地区へ。

上海南駅から筆談で切符を買って快速で1時間。嘉善駅からタクシーに乗って30分。タクシーにはみんなこんな柵が。中国の乗客は凶暴なのか?

西塘はこんなところ。

鴨もいる

こんな人もいる

昼ごはんに入った店でメニューが読めなかったので適当に指さして頼んだら「豆だけの炒め物」と「白菜まるごと」が出てきた。店の小姐に「ほんとにこれでいいのか」と念を押されたわけがわかった。

こんな家並みの中で住民のみなさんはたいてい麻雀をしていた。

壁に書かれたトイレはあっちだよの表示。


帰りの列車は長旅客で満員。みなさんのくつろぎようが半端ではない。ここは家か。とてもそれに伍してくつろぐ根性はなく、上海まで立って帰る。足が棒になったので1時間900円のマッサージ屋さんに行く。肩と足だけ頼むと3回も言ったのにお尻までわしづかみで揉み倒される。



9月3日

骨董家具屋にいく。
ものすごい広さのアンティーク家具店がいっぱいある。2軒見て力尽きる。

こんなものも売っている。これは神様とか釈迦の弟子ではなく酔っぱらいのおやじであろう。

外灘とかテレビ塔にも行かなくちゃなあと思いつつ茶房でだらだらする。
お茶を頼むとお菓子が山のようについてくるのだが、そのなかに「きゅうり」があった。うーん。きゅうり。
夜はベジタリアンの店で食べる。遅く行ったので客は私たちが最後のよう。まわりの電気を消したり掃除を始めたりされる。しかしT氏によると「まったく悪気はない」そうなので気にしないことにした。



9月4日

帰る日。

近くの朝市に行ってみた。早朝からこの人出。

鳥魚蛙蟹(みな生きている)、野菜果物の他、「ブラウス」を売っている人もあり。
「世界地図」といい、行商関係者には「マーケティング」という観念は乏しいようだ。

そうこうするうちにもう帰る時間。やっとコツをつかめてきたのに残念である。
ほうきはやっぱりトランクに入らない。ほうきを手に出国。



その他の心ひかれたもの


すべての家電についているキャラ。



スーパーのPOP。「安いよー」という意味らしいが。棒。



上海に暮らすMちゃんに「これのどこが珍しいんですか?」と訊かれた。
珍しすぎるだろう。



エレベーターの緊急ボタン。呼び叫び。



道のごみ箱。道で魚は食べないって。(きっと)



宿の近くにあった「京祇園パブ」。日本人以外は行かないし、日本人ならなおさら行かないと思う。




上海は15年ぶりに行ったが、どうも時間の流れがここだけ暴走しているようで、とにかくもうすごいことになっている。街全体にエネルギーが渦巻いているのが目に見える。タイムマシンに乗らなくても1900年と2002年が同時に見られるのはここだけ&今だけかもしれない。
いま世界で一番ホットな街は上海!

・・・なんてことがこのページのどこでわかるんだ。

杜甫甫。





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